薬草観察記2 御鉾ヶ浦,牧水公園,椎葉村編

薬草観察記2 御鉾ヶ浦,牧水公園,椎葉村編

2022年8月7日
スポンサーリンク

連載第2回目の薬草観察記。

2022年8月5日から8月7日まで3日間の観察記です。

今回の観察場所は、①8月5日細島・御鉾みほこうら(日向市)、②8月6日東郷牧水公園(日向市)、③8月7日 栂尾つがお~松尾(椎葉村)、④8月7日 西郷(美郷町)です。

暑い日が続きますがめげずに週末は海に山に観察に出かけていこうと思います(^^♪

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの。

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(用途なし)=特に何にも用いない植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

 など

8月5日 細島・御鉾みほこうら(日向市)

久しぶりの御鉾ヶ浦。

夏休みなので御鉾ヶ浦海水浴場は人出でにぎわっていました。

海水浴客を尻目に私一人で黙々と薬草観察です(^-^;

カクレミノ(用途不明)
カクレミノ(用途不明)。開花後に果実形成中。
クチナシ(薬)の果実。赤く熟していきます。
イヌビワ(食)の完熟果実。滴り落ちる果汁。
ヤツデ(薬)
テッポウユリ。ゆり根は苦味があり食用には適さないようです。
キンミズヒキ(薬)
ハスノハカズラ。アオツヅラフジと同様に薬用にできるとの文献あり。
ハスノハカズラの花。貴重な一枚。
フウトウカズラ(薬)の開花後の果実
クサギ(食)の開花
カラスウリ(薬・食)の花
ナツフジ(用途不明)の花

8月6日 東郷牧水公園(日向市)

先週日曜日にやくそう会公式の定例薬草観察会が中止になりましたので、ご要望のあった方のみで少数非公式の観察会を行いました。

晴天に恵まれましたが、とにかく暑い!

涼しい谷川あたりを中心に熱中症に気を付けながら行いました。

牧水公園入口、ふるさとの家付近のイロハモミジ(鑑)。
サルスベリの花(鑑)。満開を過ぎ、果実形成中。
ウマノスズクサの花。毒草。葉が丸みを帯びている点でヤマノイモなどと区別できる。
カエデドコロ(用途なし)。形がかわいい。
ニガカシュウ(薬)。基本毒性があるので食べられない。昔は救荒植物としてあく抜きして食べていたらしい。

コアカソ(食)。若芽をお浸しなどで食用。
タラノキ(薬・食)。果実形成中。
テッポウユリ。この時期、あちこちでよく見かけます。食用にはむきません。
ヘクソカズラ(薬)。名前は残念、花はかわいい。
ノブドウの花。通常薬用・食用にはしません。
アオミズ(食)。若芽を食用。
ダイコンソウ(薬・食)。若芽を食用に。
フユイチゴ(食)。果実を生食または薬酒に。
ハグロトンボ。湿って涼しいところによくいます。涼しげ。
ミツバ(食)毎度花の写真が撮りにくい(^-^;
オオバコ(薬・食)。牧水公園のはどれも大きくて立派。葉を食用。

8月7日 栂尾つがお~松尾(椎葉村)

椎葉村の栂尾つがお神社にキリの大木があるとの情報を得て、撮影に行ってきました。

花は終わり、果実が実っている頃です。

日向市から車で2時間の山手の方にあります。

椎葉村は標高が高いので晴天でもとても涼しく感じました。

ひむか神話街道を通って栂尾つがお神社へ。
クサギ(食)。もうすぐ満開。
アカマツ(薬)。海岸沿いではあまりみられないアカマツの群生。
オオルリソウ(用途不明)。
コアカソ(食)。花が咲いていました。
タケニグサ(毒)
ヒカゲノカズラ(毒)
ヒカゲノカズラの花?胞子嚢?揺すると胞子をまき散らしていました。
栂尾つがおに行く途中きれいな清水が飲める場所が。
お参りして有難くいただきました。ご利益ありそうです。
途中タヌキにも遭遇!と思いきやニホンアナグマだそうです!ツイッターのフォロワーさんから教えていただきました。白昼悠々と道路を横切っていきました(^-^;
椎葉村 栂尾つがお地区に到着。
栂尾つがお神社。神楽が奉納される場所と思われます。公民館が併設。
公民館横の石段を上がっていくとお社があり、ここでお参り。
今日のお目当て栂尾神社近くのキリ(薬)
キリの果実。これが撮影したかった。
キリの葉。大きさはこれくらい。かなり大きめ。
クリ(薬・食)が実をつけていました。
シロタブ(シロダモ)(材)
ミツバアケビ(薬・食)。果実が完熟すると果皮が開裂します。
マルミノヤマゴボウ(毒)
谷川横に生えるワサビナ(食)。
ハナズオウ(観賞用、毒)。花がきれいで植栽されるが、花、果実に毒がある。
ボケ(薬)の果実
コウゾ(材)。和紙の原料。
マムシグサ(毒)
ムサシアブミ(毒)
ユキノシタ(薬・食)
キツネノマゴ(薬)、少し季節外れの開花。

8月7日 西郷(美郷町)

ヤブツバキ(食・油)の果実。椿油が採れる。建付けの悪い戸のレールを果実でこすると滑りがよくなるらしい。
ヤマノイモ(食・薬)の花
マタタビ(薬)の果実。往路の美郷町西郷で撮影。

まとめ

今回観察できた植物は以下の通りです。

花が終わり、実りの秋に向けて果実形成中の植物が目立ったような気がします。

以下、ご自分で薬草観察される際の参考にしていただけましたら幸いです。

ご不明な点、間違っている点がございましたら、コメントいただけましたら幸いです(^▽^)/

【御鉾ヶ浦】

カクレミノ(用途不明)、クチナシ(薬)、イヌビワ(食)、ヤツデ(薬)、テッポウユリ(食用に不適)、キンミズヒキ(薬)、ハスノハカズラ(薬?文献アリ)、フウトウカズラ(薬)、クサギ(食)、カラスウリ(薬・食)、ナツフジ(用途不明)

【牧水公園】

イロハモミジ(鑑賞用)、サルスベリ(鑑賞用)、ウマノスズクサ(毒)、カエデドコロ(用途不明)、ツルドクダミ(薬)、コアカソ(食)、タラノキ(薬・食)、テッポウユリ(食用に不適)、ヘクソカズラ(薬)、ノブドウ(特になし)、アオミズ(食)、ダイコンソウ(薬・食)、フユイチゴ(食)、ミツバ(食)、オオバコ(薬・食)

【椎葉村】

クサギ(食)、アカマツ(薬)、オオルリソウ(用途不明)、コアカソ(食)、タケニグサ(毒)、ヒカゲノカズラ(毒)、キリ(材・薬)、クリ(薬・食)、シロタブ(シロダモ)(材)、ミツバアケビ(薬・食)、マルミノヤマゴボウ(毒)、ワサビナ(食)、ハナズオウ(観賞用、毒)、ボケ(薬)、コウゾ(材)、マムシグサ(毒)、ムサシグサ(毒)、ユキノシタ(薬・食)、キツネノマゴ(薬)

【美郷町西郷】

ヤブツバキ(食・油)、マタタビ(薬)、ヤマノイモ(食・薬)

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの。

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(牧)=若山牧水の短歌に登場する植物

(用途なし)=特に何にも用いない植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

 など