連載第5回目の薬草観察記。
2022年9月3日と4日の2日間の観察記です。
今回の観察場所は、①東郷牧水公園、②日向サンパークキャンプ場周辺です。
今回は雨天での撮影に初挑戦!
【凡例】
(薬)=薬草
(食)=食用
(毒)=毒草
(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの
(油)=油の原料になるもの
(観)=専ら観賞して楽しむ植物
(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物
(牧)=若山牧水の短歌に登場する植物
(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;
など
 9月3日 東郷牧水公園(日向市)
度々訪れている我らがホームグラウンドと言ってよい牧水公園。
雨が降っていましたが、写真の作風を広げるため雨の中の撮影に挑戦しました。
良く撮れてますか?
 アラカシ(材・樹)に降りそそぐ雨☔と渓流
アラカシ(材・樹)に降りそそぐ雨☔と渓流
 アキノタムラソウ(用途なし)
アキノタムラソウ(用途なし)
 イタドリ(薬・食)の花。薬用部位は根。和名は「痛みをとる」に因む。
イタドリ(薬・食)の花。薬用部位は根。和名は「痛みをとる」に因む。
 イヌホオズキの花(薬・毒)。ソラニン含有で基本毒ですが、地上を外用すると腫物、帯状疱疹に効果ありとの知見も。
イヌホオズキの花(薬・毒)。ソラニン含有で基本毒ですが、地上を外用すると腫物、帯状疱疹に効果ありとの知見も。
 エノコログサ(ネコジャラシ)。雨露に濡れてます。
エノコログサ(ネコジャラシ)。雨露に濡れてます。
 ニガカシュウ(薬)のむかご。初撮影。ヤマノイモのそれよりごつごつしている。
ニガカシュウ(薬)のむかご。初撮影。ヤマノイモのそれよりごつごつしている。
 ニガカシュウ(薬)。ヤマノイモと違い葉が互生する。
ニガカシュウ(薬)。ヤマノイモと違い葉が互生する。
 オニドコロの花
オニドコロの花
 雨の中カタツムリも友情出演
雨の中カタツムリも友情出演
 イヌクグ(用途不明)
イヌクグ(用途不明)
 キヅタ(毒)。別名アベクサ、フユヅタ。毒ですが薬用の知見もあります。
キヅタ(毒)。別名アベクサ、フユヅタ。毒ですが薬用の知見もあります。
 キツネノマゴ(薬)。よく見かける薬草。感冒の解熱、咳・のどの痛みに煎服。
キツネノマゴ(薬)。よく見かける薬草。感冒の解熱、咳・のどの痛みに煎服。
 コガネタヌキマメ(用途不明)初めて目にする植物。外来種のようです。
コガネタヌキマメ(用途不明)初めて目にする植物。外来種のようです。
 クサギ(食・薬)。若葉を茹る→あく抜き→干して乾燥→水で戻して食用にします。
クサギ(食・薬)。若葉を茹る→あく抜き→干して乾燥→水で戻して食用にします。
 クリ(食・薬)。秋の味覚。ビタミンC豊富。
クリ(食・薬)。秋の味覚。ビタミンC豊富。
 クズ(食・薬)。花は二日酔いの薬草、ゼリーの色出しに使われますが虫がたくさん潜んでいるのでよく洗ってから使用してください。
クズ(食・薬)。花は二日酔いの薬草、ゼリーの色出しに使われますが虫がたくさん潜んでいるのでよく洗ってから使用してください。
 クルマバナ(用途不明)
クルマバナ(用途不明)
 コアカソ(食)。若芽をお浸し、汁ものなどで食べられる。
コアカソ(食)。若芽をお浸し、汁ものなどで食べられる。
 コマツナギ(用途不明)。ハギと似てますね。
コマツナギ(用途不明)。ハギと似てますね。
 ゴヨウアケビ(薬・食)。つる性の植物はたいてい利尿効果があります。
ゴヨウアケビ(薬・食)。つる性の植物はたいてい利尿効果があります。
 ゼンマイ(食)
ゼンマイ(食)
 ダンチク(不明)
ダンチク(不明)
 チドメグサ(薬)
チドメグサ(薬)
 キバナノモミジイチゴ(食)
キバナノモミジイチゴ(食)
 ヌスビトハギ(薬)
ヌスビトハギ(薬)
 ヌルデ(薬)の花
ヌルデ(薬)の花
 ノアズキ(別名ヒメクズ)。食用可能かどうか不明。
ノアズキ(別名ヒメクズ)。食用可能かどうか不明。
 ノキシノブ(薬)
ノキシノブ(薬)
 ヒナタノイノコズチ(薬)。下半身の痛みに効果あり、「牛膝」として漢方薬に配合。
ヒナタノイノコズチ(薬)。下半身の痛みに効果あり、「牛膝」として漢方薬に配合。
 ヘクソカズラ(薬)。花はきれい、名前は残念。
ヘクソカズラ(薬)。花はきれい、名前は残念。
 ボタンヅル(毒)。華やかですが毒草です。
ボタンヅル(毒)。華やかですが毒草です。
 ヤブラン(薬)。庭園にもよく植栽されます。ジャノヒゲと似ていて根の膨らんだところを薬用にする。効能はどちらもほぼ同じで滋養強壮、鎮咳、去痰などに。乾燥を潤す働きがあります(滋陰薬)。
ヤブラン(薬)。庭園にもよく植栽されます。ジャノヒゲと似ていて根の膨らんだところを薬用にする。効能はどちらもほぼ同じで滋養強壮、鎮咳、去痰などに。乾燥を潤す働きがあります(滋陰薬)。
 ヤマノイモ(食・薬)果実
ヤマノイモ(食・薬)果実
 ヤマノイモのむかご。むかごの表面がツルツルなのがニガカシュウとの違い。
ヤマノイモのむかご。むかごの表面がツルツルなのがニガカシュウとの違い。
 「幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく」の趣あり。ふるさとの家近くの牧水像。
「幾山河越えさり行かば寂しさの終てなむ国ぞ今日も旅ゆく」の趣あり。ふるさとの家近くの牧水像。
 雨の日の撮影ならでは霧の映像が撮れました。
雨の日の撮影ならでは霧の映像が撮れました。
9月4日 日向サンパーク キャンプ場周辺(日向市)
台風前で雨が降るかと思って防水装備で行きましたが、降りませんでした(^-^;
雨合羽を着ていたので暑かった(^-^;
 台風前ですが海はそれほど荒れてない印象
台風前ですが海はそれほど荒れてない印象
 昨夜の雨で歩道に水がしみ出てきています。
昨夜の雨で歩道に水がしみ出てきています。
 ハマカンゾウ(食・薬)
ハマカンゾウ(食・薬)
 カニ。体が赤いです。発情期?
カニ。体が赤いです。発情期?
 クサスギカズラ(薬)。乾燥を潤す滋陰薬として漢方薬にも配合されます。
クサスギカズラ(薬)。乾燥を潤す滋陰薬として漢方薬にも配合されます。
 ササクサ(用途不明)
ササクサ(用途不明)
 サルトイイバラ(薬)。だんごを包む葉っぱとして使われる。
サルトイイバラ(薬)。だんごを包む葉っぱとして使われる。
 シャリンバイ(用途不明)
シャリンバイ(用途不明)
 ナツフジ(用途不明)
ナツフジ(用途不明)
 ノイバラの果実(薬)。強力な下剤。
ノイバラの果実(薬)。強力な下剤。
 ハゼノキ(薬・蝋)。果実から蝋が取れます。和蝋燭に使用。
ハゼノキ(薬・蝋)。果実から蝋が取れます。和蝋燭に使用。
 ハマナタマメ(毒)
ハマナタマメ(毒)
 ハマナタマメ(毒)。豆は有毒です。ご注意を。
ハマナタマメ(毒)。豆は有毒です。ご注意を。
 フジナデシコ(用途不明)
フジナデシコ(用途不明)
 ブラシノキの開花後。春に試験管ブラシみたいな赤い花が咲きます。
ブラシノキの開花後。春に試験管ブラシみたいな赤い花が咲きます。
 ボタンボウフウの果実(薬・食)。南方では長寿の薬草「長命草」として知られる。
ボタンボウフウの果実(薬・食)。南方では長寿の薬草「長命草」として知られる。
 ヤブツバキ(薬・食・油)。油が取れます。建付けの悪い戸のレールに果実をこすりつけると滑りがよくなります。
ヤブツバキ(薬・食・油)。油が取れます。建付けの悪い戸のレールに果実をこすりつけると滑りがよくなります。
 ヤブラン(薬)
ヤブラン(薬)
 ハマカンゾウ(薬・食)
ハマカンゾウ(薬・食)
まとめ
今回は雨の中の撮影に初挑戦。
防水装備さえすれば雨の中でも撮影可能で、しかもいつもと違うタッチの写真が撮れるので写真の幅が広がります。
今後は晴天、雨天問わず薬草観察に出かけたいと思います(^▽^)/
9月3日 東郷牧水公園(日向市)
アラカシ(材・樹)、アキノタムラソウ(用途なし)、イタドリ(薬・食)、ヌホオズキ(薬・毒)、エノコログサ(遊)、オニドコロ(毒)、カヤツリグサ(用途なし)、キヅタ(毒)、キツネノマゴ(薬)、キバナセンダイハギ(用途不明)、クサギ(食・薬)、クリ(食・薬)、クズ(食・薬)、クルマバナ(用途不明)、コアカソ(食)、コマツナギ(用途不明)、ゴヨウアケビ(薬・食)、ゼンマイ(食)、ダンチク(不明)、チドメグサ(薬)、キバナノモミジイチゴ(食)、ヌスビトハギ(薬)、ヌルデ(薬)、ノアズキ(用途不明)、ノキシノブ(薬)、ハゼノキ(蝋・薬)、ヒナタノイノコズチ(薬)、ヘクソカズラ(薬)、ボタンヅル(毒)、ヤブラン(薬)、ヤマノイモ(薬・食)
9月4日 日向サンパークキャンプ場周辺(日向市)
ハマカンゾウ(食・薬)、クサスギカズラ(薬)、ササクサ(用途不明)、サルトイイバラ(薬・食)、シャリンバイ(用途不明)、ナツフジ(用途不明)、ノイバラの果実(薬)
ハゼノキ(薬)ブラシノキ(用途不明)、ハマナタマメ(毒)、ボタンボウフウの果実(食)、
ヤブツバキ(薬・食・油)、ヤブラン(薬)、ハマカンゾウ(薬・食)
【凡例】
(薬)=薬草
(食)=食用
(毒)=毒草
(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの。
(観)=専ら観賞して楽しむ植物
(用途なし)=特に何にも用いない植物
(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;
 など