薬草観察記9  薬学生の研究用薬草サンプリングに同行 大王谷運動公園,幸脇漁港,牧水公園編

薬草観察記9 薬学生の研究用薬草サンプリングに同行 大王谷運動公園,幸脇漁港,牧水公園編

2022年10月15日
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連載第9回目の薬草観察記。

10月8日〜10月12日頃は七十二候の第四十八候、中秋>秋分>鴻雁来 (こうがんきたる)

雁が北から渡ってくる頃です。

これからの季節、鴨や雁が水辺をすいすい泳ぐ姿が観察できますね。

【若山牧水】

里川に 故郷なつかしみ そぞろ立てば 夕空遠く ゆくは雁にや

歌集未収録
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今回の観察場所は、①大王谷運動公園周辺(日向市),②幸脇漁港周辺(日向市),③牧水公園,④日向サンパーク(日向市)です。

熊本大学渡邊教授と学生さんが研究のため日向市にご来訪。研究目的の薬用植物サンプリングに同行させていただきました。

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(牧)=若山牧水の短歌に登場する植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など

10月8日 大王谷運動公園周辺(日向市)

数か月ぶりに大王谷運動公園周辺にやってきました。

もう少しマメに足を運んだ方が自然の変化を記録できるんですけどね。

行くところが多すぎて…(^-^;

メインスタジアムの正面に描かれた古代の船をあしらった壁画。
アオツヅラフジ(薬)。英名Snailseed。かたつむり(Snail)を連想させる独特の種子が入っています。つる性の植物は利尿作用があります。
アカメガシワ(薬)。胃炎・胃潰瘍・痔に煎服、痔には外用も。葉の基部の蜜腺に蟻が来ているところが分かりますか?
イタドリ(薬・食)の花。薬用部分は根で便通をよくする。食用部分は春先の若い茎と葉。てんぷら、きんぴらなど。
ウラジロ。正月の飾り物で有名ですね。
クサギ(食・薬)。乾燥した葉・小枝をリューマチ、高血圧に煎服。腫れ物や痔に煎液を外用。果実が色鮮やか。
クリ(薬・食)。甘みの強い在来種の山栗(柴栗)です。葉の煎液をかぶれに外用。
コマツナギ(用途不明)。
秋にサクラが開花!?台風の塩害で秋に開花することがあるそうです。
サルトリイバラ(薬・食)。団子に敷く葉っぱですね。薬用部位は根でニキビや腫れ物に煎服。
おなじみドウダンツツジのトンネル。「となりのトトロ」に出てくるみたいってよく言われます。
ハゼノキの果実。蝋が採れます。根皮を止血、腫物の解毒に煎じて外用。
ヒヨドリソウ。アサギマダラの吸蜜植物。
こちらは若干ピンクがかった変異種。
展望広場からはカーフェリー乗り場が一望。
ホソバノギク?にしては葉が丸いような…
マテバシイ(食)。栗のように茹でて食べられる。
普段パソコンばかり見ているので、たまには遠くを眺めて目の保養。

10月9日 幸脇漁港周辺(日向市)

この日は熊本大学薬学部の渡邊教授と研究室の学生さんが研究目的で日向市に来訪。

浜辺の植物のサンプリングに同行しました。

合間を縫って「わたなべ先生のワンポイント薬草講座 ハマカンゾウ編」を収録していただきました。

是非ご視聴ください(^▽^)/

薬草採取が終わったあと、市街地へ移動し懇親会も開催。

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ハマボウフウ(薬・食)。別名「長命草」。青汁が健康食品として市販。
ハマカンゾウ(薬・食)。教授のハマカンゾウの解説動画も収録。
ヒメイタビ(食)。果実は熟したら食べられます。
ハマヒルガオ(用途不明)。花期は終わっています。
ツルボ(薬・食・毒性もあり)。この時期いたるところでツクシのように顔を出す。球根を食用にするが弱い毒性もありあく抜きが必要。上級者向け。
https://youtu.be/8gZZ3A0heTg

10月9日 牧水公園(日向市)

海辺の漁港から一転、山手の牧水公園へ移動。

ここでも研究目的のサンプリングに同行。

ヤブマメの花。
ヨメナ(食)。ピンボケしてますが、花弁は薄い紫色。
総苞に毛がないのがヨメナの特徴。
コガネタヌキマメ(用途不明)。外来種のようです。

10月10日 日向サンパーク(日向市)

昨晩の懇親会で見事に二日酔い(^-^;

ということで、二日酔いに効くとされる「クズの花」を煎じて服用してみました。

重たい瞼がパッチリ開いて、視界がすっきり開けるような感じがします。

効果あったといっていいのかな?

この日は東郷学園で12月8日開催の小学生対象カモミール軟膏作り教室の打ち合わせを、教頭先生、教授、私の三者で行いました。

方向性が決定し、実りある会議だったと思います。

ちなみにこのカモミール軟膏作り教室は熊本大学薬学部の渡邊教授が主導する事業で、日本学術振興会・令和4年度科研費補助金(ひらめき☆ときめきサイエンス)採択事業です。

軽食をとった後、海岸沿いの日向サンパークへ移動。トンビが優雅に輪を書いています。
ノジギクと思われます。花期は10~12月頃。白い菊の花が咲きます。
おなじみのハマカンゾウ(薬・食)もお出迎え。
ヤツデ(薬)。リューマチ・腰痛などに乾燥した葉を煎じて入浴剤に。
ハマボウフウを探しに来ましたが台風で流されていました(´;ω;`)ウゥゥ

浜の植物は食べられるものが多いですが、希少種多いので大切にしてください。

まとめ

いろんなことがありすぎて目が回るような週末でした。

少々疲れましたが補中益気湯を飲んで翌日から元気に出勤(^^♪

命ある限り、薬草がある限り、まだまだ薬草観察は続きます!

10月8日 大王谷運動公園(日向市)

アオツヅラフジ(薬)、アカメガシワ(薬)、イタドリ(薬・食)、ウラジロ(飾り)、クサギ(食・薬)、クリ(薬・食)、コマツナギ(不明)、サクラ(薬・食)、サルトリイバラ(薬・食)、ハゼノキ(薬・蝋)、ヒヨドリソウ(用途不明)、マテバシイ(食)

10月9日 幸脇漁港(日向市)

ハマボウフウ(薬・食)、ハマカンゾウ(薬・食)、イタビカズラ(食)、ハマヒルガオ(不明)、ツルボ(薬・食・弱い毒)

10月9日 牧水公園(日向市)

ヤブマメ、ヨメナ(食)、コガネタヌキマメ(用途不明)

10月10日 日向サンパーク(日向市)

ノジギク(薬)、カンゾウ(薬・食)、ヤツデ(薬)

【凡例】

(薬)=薬草

(食)=食用

(毒)=毒草

(材)=建材や和紙などの生活用品の材料として利用されるもの

(油)=油の原料になるもの

(観)=専ら観賞して楽しむ植物

(樹)=街路樹、公園樹、防風樹、防火樹などに植栽される植物

(牧)=若山牧水の短歌に登場する植物

(用途不明)=薬用、食用、毒性などの用途が不明な植物※私が勉強不足な場合もあります(^-^;

など