薬草観察記36|オニグルミの成長を追いました

薬草観察記36|オニグルミの成長を追いました

みちをブログへご訪問いただきありがとうございますm(__)m

日向市東郷町の牧水公園のすぐそばに若山牧水の生家が残されています。

むしろ若山牧水の生家の傍に牧水公園と牧水記念館ができたといった方が正確でしょうか。

その若山牧水の生家の庭に、オニグルミが植えられています。

おそらく若山牧水がクルミを短歌に詠んでいることをご存じだった関係者の方が植えたのでしょう。

他にも、生家の庭にはツワブキ、センダン、ユキノシタなど牧水短歌に登場する植物がいくつか植えられています。

樹高・樹皮・葉

オニグルミは山野の日の当たる川沿いなどに生育しますので、

まさに川沿いに位置する牧水生家はオニグルミの生育にはちょうどよい環境かもしれません。

▼そのためか、高さ15~20mくらいにまで大きく成長しています。

▼樹皮は暗褐色(左)で縦に裂けますが、比較的若い側枝は明るい灰褐色(右)をしています。

▼葉は大型の羽状複葉うじょうふくようで、枝先に集まって互生ごせいします。

2026年4月25日

小葉しょうようは、写真のもので 17 枚、長卵形で先は尖り、縁の鋸歯きょしは小さく浅く鈍い印象。

葉裏と葉軸ようじくは毛が多くざらつきます。

▼若葉には腺毛せんもうがあり、揉むとわずか樟脳しょうのうのような芳香があります。

雄花と雌花

雌雄同株しゆうどうしゅで、垂れ下がっている緑色の穂が雄花(雄花序)。

2026年4月25日

牧水もこの垂れ下がる雄花を驚きをもって短歌に詠んでいます。

▼枝先に直立するのが雌花(雌花序)です。雌花の撮影はこの日が初めてでした(^^♪

2026年4月25日

▼受粉後、子房やその周囲の組織が発達して膨らみ、果実を結びます。

2026年5月9日

▼以下、時間を追って果実の成熟をご覧ください。

2026年5月22日
2026年5月30日
2026年6月23日
2026年7月26日

▼7月26日時点ですでに1個、落果を確認。観察用に持ち帰りました。

2026年7月26日

果実は黄緑色の卵形で、毛に覆われ、ざらつきます。

同時に、腺毛があるのか、ややべとつきもします(^-^;

果実の処理について

落ちた果実を、

土に埋めたり、

水と一緒にビニル袋に入れて数日〜1週間ほど天日に置いたりして、

果肉を腐敗させて除き、堅い核を取り出します。

その核を割ると中から種子が出てきますが、

これが食用部分のクルミです。

さっそく持ち帰った1個の果実を土に埋める方法で果肉を除いてみたいと思います。

結果は追ってご報告いたします(^^)/

オニグルミの薬効などの詳細な情報は9月発売予定『ひむか薬草ガイドブック』p60をご覧ください。

巻末の専門用語解説もご参考に。

本日の短歌

垂れ下がる雄花に見入り、

立ち上がる雌花にときめく

オニグルミの春

みちを

汗だくで

ひとつ拾いしオニグルミ

土に埋めよか水に漬けよか

みちを